裁縫

老後を充実するために趣味を持とう!おすすめの趣味をご紹介します Part.2

趣味を持たない人は意外に多い

趣味について尋ねられた際、趣味らしい趣味はないと答える方が多く見られます。2020年に行われた調査によると「無趣味」と答えた60代の方は25.4%となっていました。性別で見ると男性が26.4%、女性は24.5%となっています。およそ60代の4分の1が趣味を持っていません。まとまった時間の使い方がわからなかったり、金銭的な不安だったり、趣味を始めようにも、最初の一歩が踏み出させないという方も多いのではないでしょうか。
逆の視点で見てみると約7割の方は趣味を持っています。余暇時間を過ごすのに、趣味があったほうが充実した生活を送れるでしょう。

趣味を持つメリット

活力が生まれる

シニア世代は、若い頃より外出が少なくなるため、人の交流も狭くなりがちです。誰にも会わず、やることもない毎日に塞ぎこんでしまうかもしれません。
人は外に出て交流することで刺激を受け、脳も活性化されます。新しいことに挑戦することは、勇気が必要ですよね。思い切って新しい趣味を始めて見ると、新鮮な気持ちで毎日に活力が生まれるでしょう。まずは市や地域が開催している講座や行事に参加してみるのもおすすめです。市や地域が開催される講座は参加費が安価な場合が多いため、チャレンジしやすくなっています。

会話によって脳が活性化する

会話をすることというのは意外に疲れるものです。どうすれば伝わるかと考えて言葉を選ぶ必要があります。相手の話を聞く時も、必要な情報を整理して理解しなくてはなりません。
会話をすることで脳に刺激を受け、活性化につながります。ご近所さんでも構いません。1日1回誰かと会話することを心がけましょう。

認知症の予防

趣味を持つことは、認知症の予防に効果的です。「国立研究開発法人 国立長寿医療研究センター」によると趣味をすることが認知機能の低下によるリスクを下げる効果があるという調査結果が出ています。
加齢による認知機能の低下は避けられませんが、趣味に打ち込むことで日常に刺激を与え、「認知の予備力」をたくわえる効果が期待できるのです。認知の予備力を高めるには、空いた時間、趣味に取り組むことが効果的と考えられます。

新しい趣味を始める際のポイント

新しい趣味を始めたいと思った方にたいして、趣味を楽しむためのポイントについてまとめました。

情報収集から始めよう

新しい趣味を始めるなら、地域で活動しているサークルやボランティアグループなどがおすすめです。市区町村の広報誌や掲示板などに、情報が掲載されています。

夫婦でできる趣味を探す

ご夫婦で暮らしているなら、共通の趣味を始めてみるのもいいでしょう。どちらかが好きなことよりも二人に抵抗がない趣味を選ぶのが長続きのポイントです。意見が分かれた場合、お互いの主張に耳を傾けるようにしましょう。

趣味と実益を兼ねる

家庭菜園など、実益を兼ねた趣味もあります。収穫した野菜を調理すれば、食べる楽しみや食費削減につながります。釣りも同様で、趣味と実益を兼ねた趣味といえるでしょう。

趣味にかかるお金を想定する

やってみたい趣味が見つかったら、趣味にかかる費用を想定しましょう。楽しい趣味であっても、高額な費用がかかってしまうと長続きしづらいものです。コストパフォーマンスも意識するといいでしょう。

気軽にできるシニア世代におすすめの趣味

年を重ねていくと、体力に不安がでてきて、遠出が難しくなってきます。そんなとき手軽にできる趣味を紹介します。

日記を書く

日記で1日を振り返ることができます。自分の行動や内面を客観的に見ることができ、どんなときに嬉しいと感じるのか、どうするとモチベーションが落ちてしまうのか、普段では気づかない自分の傾向を知るきっかけになります。もしも、日記を書いていて書きたいことがなければ、自ずと行動的になるかもしれません。
また、日記はストレス発散の手段としても有効です。周囲に打ち明けられないモヤモヤした気持ちを書き出してみると原因や解決策が見えてくるかもしれません。抽象的な感情を言葉として整理できるのも日記のメリットです。

読書

読書

読書は脳が活性化されると言語脳科学で言われており、後頭葉や前頭前野など思考するうえで大切な部分を活性化できます。想像しながら読書をすると実際にそれらを体験しているかのような働きを大脳が見せるそうです。
この現象はテレビを見ている時には起こらず、文章から自由に想像することができる読書のみに見られます。
図書館へ行けば、無料で楽しめる趣味の一つになるでしょう。小説、旅行、園芸、雑誌など、様々な本を読むことで視野が広まり語彙力も増えます。
読書は多くの可能性を秘めた趣味であり、シニア世代こそ読書したほうがいいといえます。

自宅でのカラオケや地域の合唱団など、声を出すことに注目してみましょう。どうしてもカラオケでは点数が気になり、周りの人の目が気になるもの。しかし、本来自分が気持ちよく歌えればいいのではないでしょうか。
歌を歌うことは、実は全身運動に近いものがあります。歌うとき、お腹から声を出す腹式呼吸をしますが、この腹式呼吸は腹筋や横隔膜、胸筋を刺激し鍛えることができるのです。シニア世代になると、どうしても筋肉が落ちてしまいがちですが、カラオケによって自然な形でトレーニングになります。また、腹式呼吸を意識して1曲歌った場合、100メートル走と同じくらいといわれています。実際に100メートル走するのは難しいですが、カラオケだけで同じカロリーを消費できるというのは驚きですよね。

美術鑑賞

ただ見るだけでも楽しめる美術品や絵画ですが、美術館で鑑賞する場合、作品に関する物語を知りながら、知識と教養を携えて巡ればさらに味わいが深まります。作者の生まれた国や地域のこと、美術品の生まれた時代背景や作者の心情を思い浮かべながら鑑賞すれば、さらに感動できるでしょう。その点、若い世代と比べて人生経験を積んだシニア世代になってから美術館を巡ることは、年齢を重ねてきたからこその教養を活かして楽しめる趣味といえます。

カメラ

最近ではシニア世代向けの写真教室や撮影コミュニティが増えています。カメラを趣味にすると健康にいいともいわれており、写真に収める景色や被写体を求め、外出する機会が増えて、知らず知らずのうちに体力がつくというメリットがあるためです。年齢を重ねると足腰が弱り出歩く機会が減りがちなシニア世代にとって、楽しみながら自然豊かな野山を歩く時間を増やせることは非常に健康によいことです。
また、撮影スポットを求めて一緒に行動する中でコミュニケーションをとる機会が増えます。自分のペースで撮影したい場合でも、被写体に孫や子供を選んだり、撮影した写真を家族に見せることで会話が生まれることでしょう。このようにカメラを趣味に持つことで、家族や趣味仲間とのコミュニケーションをとる機会が増えることは、心の健康にもつながります。

家庭菜園

家庭菜園

畑、資材、苗、知識など、必要なものがある反面、得られるメリットもあります。それは野菜を育てることで、食べること以上に喜びにつながることです。一生懸命お世話した植物がイキイキと成長する姿はまるで子育てに似ているところがあるかもしれません。お庭がなくてもベランダや玄関先などちょっとしたスペースでハーブの栽培を楽しむ人もいます。
初心者でも育てやすいトマトがおすすめです。食べてもおいしいですし、見た目も美しい。トマトの株は、他の植物と比べると潅水や追肥の管理に対して、反応が早く、敏感です。
家庭菜園で野菜を栽培する場合、おいしい野菜や果物を収穫することも大切ですが、栽培する楽しみを感じたいならばトマトはぴったりな植物です。

ボランティア

老後の時間を有意義に活用する手段として、シニアボランティアがおすすめです。ボランティアの参加によって社会とのつながりが感じられ、生きがいを持ちやすくなります。内閣府の発表によると60~69歳の約7割、70歳以上の5割弱が仕事かボランティアといった何かしらの活動をしています。このようにボランティアのハードルは高くありません。
ボランティアへの参加は社会貢献への第一歩です。地域の清掃に参加すれば、街がきれいになり治安の安定につながるでしょう。誰かに対して何か役に立てる行動への参加によって、次第にやりがいが持てるはずです。地域への貢献は社会全体の利益につながるといえます。

地域のコミュニティに参加してみよう

自宅で長く過ごす時間が多いシニア世代は、孤立や孤独を感じてしまう恐れがあります。家族との関係が上手くいかないと、自宅で過ごすことが苦痛になるかもしれません。
そこで趣味を通してコミュニティに参加し、自宅以外にも自分の居場所を作っておきましょう。
高齢者が参加しやすいコミュニティは以下の2つがあります。

趣味の集まり

囲碁や将棋、編み物、コーラス、シニア向けスポーツなど、趣味のクラブやサークルです。地域の広報誌や公民館・集会所などの掲示板でメンバー募集を見つけることができます。

地域の集まり

自治会や町内会、老人会などの集まりや、シルバー人材センターなど仕事を紹介する組織、市区町村で行われるイベントやお祭りなどがあります。趣味の集まりと同じく地域の広報誌や掲示板で見つけてみましょう。

コミュニティに参加するメリット

人と会う機会や外出の機会が減ると、人に見られるという意識が薄れ、1日中部屋着で過ごしたりと、身だしなみに関する意識が下がってしまいます。人に見られているという意識を持つには、習い事や地域行事など、人とのかかわりを持つことが大切です。外出するきっかけを作ることで、身だしなみに対する意識が高まります。また、外出をきっかけにお洒落やお化粧をする習慣ができることで、いつまでも若々しくいられるでしょう。

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