美術品の種類
定年を迎えると、人生の時間に余裕ができます。その時間を有効活用して、今まで仕事の都合でできなかったこと、新しく始める趣味など、色々な分野に手をだすこともできます。また、先の短い人生を見越して今のうちに資産を増やそうとする人もいるでしょう。
セカンドライフの過ごし方の1つに美術品の収集があります。手軽に始められるだけでなく、資産価値として残すことも可能。買い手によっては高値で売れることもあるでしょう。
美術品といえば「絵画」を思い描く人も多いと思います。絵画のジャンルには日本画や洋画、風景画、自画像など沢山の種類があります。
また、土を混ぜて器を作りだし、窯(かま)で焼いて仕上げる陶磁器もあります。陶磁器と似たものに茶道で使用される道具も美術品の1つ。2016年に開かれたオークションでは「油滴天目茶碗(ゆてきてんもくちゃわん)」といわれる道具が日本円で約12億円という高額な値段で落札されています。
ほかにもアンティークのおもちゃや模型も、美術品としての希少価値が高く、高値がつくこともあります。
高価買取される美術品の特徴
安く買って高く売れれば、差額分の利益をだせます。しかし、簡単にそれを目利きすることは難しいので、高値がつく美術品の特徴についてお伝えしましょう。
作成者は有名か
美術品は、作品を作った人物の歴史的背景によって価値が変動してきます。大きく功績を残している人物では、たとえ世間的にあまり知られていないような人物でも、業界では名の知れた人であることが多いため、作品の価値も上昇します。
作品のもつ希少性
美術品は、制作された時代が古いほど希少価値をもちます。例えば、アンティークの場合、当時は大量生産されていたとしても年月が経つにつれて、物品を破損したり、使い道がなくなったりすることによって、現存するものが少なくなります。そうなると自然に入手困難になり、希少価値が高まります。
保管状態
年月が経つにつれて、作品の状態が低下していきます。そのため、状態の良い美術品は、高値がつく可能性が高いのです。査定額を高めたいからと、無理やり綺麗にしようとするのはかえって作品を傷つけてしまうおそれがあります。
美術品の状態がおちてしまうことは自然的なものですので、管理方法は湿気や直射日光から避けて保存したりほこりをふき取ったりするような程度で状態を保つよう心がけると美術品に高値がつくかもしれません。
鑑定方法
美術品を鑑定してもらう時、はじめての場合どのような鑑定方法が良いのか迷うこともあるでしょう。
専門業者を依頼するといっても、方法は様々。鑑定をしてもらう際は、専門の買取業者に電話して、美術品の種類や名前、状態などを伝えましょう。オペレーターが現在の作品の相場を教えてくれます。
次に、出張鑑定を依頼。その分野に詳しい専門家が自宅まで訪れ、直接鑑定します。時間の都合で出張鑑定ができない場合は、宅配鑑定を依頼しましょう。作品に傷がつかないよう梱包し、お店まで配送業者に頼んでお店まで運んでもらいます。その時、物品について詳しく説明し、配送業者に配送品の慎重な扱いを促しましょう。万が一に備え、保険に加入するのも手です。
専門業者とはいえ、鑑定するのは人ですので、査定額が低くなってしまうこともあります。1つだけでなく、複数の専門業者に依頼し、納得できる査定額を提示した業者に買い取ってもらいましょう。