持ち家

老後は持ち家派?賃貸派?両者のメリット・デメリット

持ち家のメリット・デメリット

老後の生活を考えたとき、大きな選択肢となってくるのが持ち家か賃貸かということです。

かつてサラリーマンのライフモデルとして、結婚をして子供ができたタイミングでマイホームを購入するということがありました。しかし、現在ではマイホームを購入をしてしまうことにより家計が圧迫されることなどのリスクが伝えられるようになり、結婚をしてもあえて持ち家をしないという夫婦も増えてきています。

シニア世代にとっては、子供が学校を卒業をして独立をして実家を出ていく年代からの住み替えという問題もあり、子供が巣立っていったあともその家に住み続けるか、それとも思い切って引っ越すかで悩むことになります。

持ち家をする最大のメリットは「資産として所有することができる」ということがあります。つまり1000万円で住宅や土地を購入した場合、現金は1000万円減少しますが、その代わりに1000万円の価値のある住宅を自己所有することができることになります。言い換えれば、理論上は損をすることなく資産の形が変わるだけということですが、現在の状況では必ずしもその理論通りにならないこともあります。

例えば、購入した住宅の地価が社会状況によって大幅に下落してしまったり、購入した住宅が築年数が増えたことにより資産としての価値がなくなってしまうという場合です。子供が独立するまで住んでいた自宅ともなると、築年数は数十年が経過しているので、建物の資産価値はかなり低いものになってしまうでしょう。

ただ、資産とは別に持ち家があることにより、「自分の家」として自由に使えることが心理的なメリットとなります。個性的なリフォームやリノベーションをしたり、ペットを飼育したりといった賃貸住宅ではできないことも自由にできるのが、持ち家の魅力です。

賃貸のメリット・デメリット

悩むおじいさん
老後の住居として、もう一つの候補となるのが賃貸住宅です。

賃貸の場合、入居をしている間は毎月契約した家賃を支払い続けていくことになります。賃貸住宅の最大のメリットは、自己所有ではないということから、建物の管理や修繕をしなくてもよいということです。

建物の生活インフラに関わる設備については、大家側に管理責任があります。ですので例えば地震や火災などの住宅事故が起こった場合、その修繕義務は建物所有者である大家が行うこととなっているのです。

ただし、その一方で入居者は正しい使用法で生活をするという義務を契約によって負うことになります。部屋を本来の目的以外に使用したことによる汚損については、退去時に原状回復をする義務を負うことになるのです。持ち家の場合はローン返済が終わればそこで支払いが終わりますが、賃貸では入居をしていく限り、ずっと支払わなくてはいけません。

中古物件を購入するという選択肢

初期費用が掛かる新築物件と、毎月の費用が掛かる中古物件の折衷案として、安い中古物件の購入を検討するという人も少なくありません。中古であれば、新築物件よりも安価に手に入るため、何かとお金のかかる老後においてもリーズナブルな価格で家を手に入れることができるでしょう。

ただし新築とは異なり、自身の希望通りの中古物件が見つかるかどうかは運に左右されることが多いうえ、建物の築年数によってはメンテナンスの頻度が増えることもしばしばです。これらのリスクを考慮したうえであれば、住まいを選ぶ際の選択肢として、採用の余地はあります。

また、安い物件であれば再建築不可の中古物件を選ぶという手もありますが、こちらは文字通り家の建て替えができないうえ、手放す際に買い手が見つかりにくいという点を考慮しておきましょう。中には、再建築不可物件のように売買しにくい不動産を専門に扱う下記のような会社も中にはありますが、個人で売買を行うのは困難であると言えます。

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