シニア世代へのスマホの普及率
スマートフォンが一般向けに登場したのは2010年のことです。
それまでは通話と文字のみのメールが中心のフィーチャーフォン(ガラケー)が一般的でしたが、スマートフォンが登場したと同時に、爆発的にユーザー数が増加しました。
総務省による情報通信機器の普及状況調査によると、2010年度時点のスマートフォン利用率は約10%であったのに対し、2011年には約30%、2012年には50%と急増してゆき、2017年度には77%を上回りました。
現在では割合は横ばいとなりましたが、通信機器を使用している人のうち約8割がスマートフォンであるということには注目をしておきたいところです。
そこでシニア世代についてですが、他の世代よりも普及は遅かったものの、2013年時点では約18%であった割合が、2017年には55%にまで伸びました。
約半数ということで考えると、それほどスマートフォンを使いこなしている高齢者は多くないように思うところですが、実際にはかなり内部で格差があるのです。
旅行を趣味にしているシニア夫婦が、国内や海外の旅行先でiPhoneやiPadを使いこなしてマップを開いて観光をしているような場面も今や珍しくありません。
自分なりの生活スタイルにうまくスマホを利用しているかどうかで、リテラシーも変化していることがわかります。
スマホの選び方、スマホの魅力
スマートフォンの利用率についてですが、現在最大のユーザーとなっているのは10代と20代の若い年代で、スマホの利用率は90%を超えています。
これにより、シニアから見て孫世代はもはや生活の一部のごくありふれた家電感覚で使っているということになるでしょう。
そうなってくると、興味はあってもまだスマホを使ったことがないシニアにとっては「今更買い換えるのも……」という気分になるかもしれません。
しかし、先にも書いたように、スマホの魅力は自分たちの生活スタイルに応じて使いこなすことができることなのです。
とはいえ、まずは触ってみないことには何をどう使っていいかが分かりません。
そこでおすすめになるのが、シニア向けスマホとして販売されている機種です。
ドコモでは「らくらくスマートフォン」として、それまで存在していた「らくらくフォン」のスマホ版を販売しています。
初めての買い替えの時には月額料金を割引するサービスもありますので、とりあえずどういったことができるかを確かめるということではおすすめの機種となっています。
「らくらくスマートフォン」は、シニア世代がよく使うアプリを大きな画面で表示してくれているので、らくらくフォンなどのガラケーになれていた人にも抵抗感なく使うことができます。
また、スマートフォンの扱いに少し慣れてきたら、月額料金の節約のために格安SIMに乗り換えるという方法も検討しましょう。
格安SIMに乗り換える大きなメリットは、キャリア契約と比べて大幅に月々の料金を安くできる点です。
中でも家電量販店のビックカメラが運営する格安SIMは、キャリア契約と比較して月々4,000円近く安くなる他、タイミングによっては乗り換えキャンペーンを実施しています。
シニア世代になると、若い世代よりも収入が少なくなりますし、少しでも節約できるのはとてもありがたいですよね。
それに、インターネットに不慣れな場合でも店舗のカウンターに行けば色々とサポートもしてくれるので、シニアでも安心して利用できるという点も魅力です。
これからもますます情報化社会が進んで、インターネットが便利になる時代が続きます。
少しでも時代の流れに追いつけるよう、スマートフォンを難なくこなせるシニアになりたいですよね。