農業の魅力、メリット・デメリット
理想の生活スタイルとしてシンプルライフが特集されている現代においては、定年退職後には農業をしながらのんびり生活をしたいと考えている人もいることでしょう。
「晴耕雨読」という言葉があるように、自然に逆らわず自然のままに生きるという生活は、忙しくストレスフルな毎日を送ってきた人にとって、まるで楽園での生活のように思えるでしょう。
しかし趣味として家庭菜園やガーデニングを行うということと、きちんと自分や家族が食べられるものを生産する農業とでは、かなりノウハウも異なってきます。
特にここ近年では農業をとりまく環境は大きく変わってきており、昔ながらの人手を頼りにした地域全体で行う農業は少なくなり、最新鋭の機器を用いた高度な記述による農業が主流になってきました。
言い換えれば未経験から農業を始めようとする人にとっては、最初に学ぶべき技術や農業の形態がかなり幅広くなっているということです。
さらに近年では、昔から持っていた土地を売る、もしくは貸すことで自身では農業をしない農家も増えてきており、複雑な権利関係を経て田舎での住宅地や農地を確保しなければいけません。
もし本気で農業をしていきたいと考えているのであれば、定年になってから思いつきで行動をするのではなくきちんと事前にリサーチをしましょう。
どのくらいの金銭を用意していればスタートができるかや、どういった収益方法があるかということを調べておく必要があります。
自分だけや夫婦ふたりだけで農家をして生活をするというのは、体力面や技術面に問題があるので、どういったサポートを周囲から受けられるかということも調べましょう。
そうした問題を乗り越えていくことにより初めて実現できるのが農業生活です。
問題をクリアすることができれば、都会の景色とは全く違った、のんびりと自分のペースで生活できる憧れのナチュラルライフが待っています。
未経験から農業の始め方
それまで農業に関する仕事をしてきたわけではない人であれば、まずはいきなり田舎に移り住むのではなく、体験入居という形で短期間生活をしてみることをおすすめします。
現在、地方自治体などでは人口確保と農業のなり手を募集するということから、農業に興味のある人を対象に体験入居ができるサービスなどを用意しています。
あらかじめ農業法人などが土地を確保して、そのエリアの管理を任せるための人材を募集するなど、ゼロから自分で用意しなくても気軽に参加できる制度もあるのです。
農業体験では、自分たち以外に同じような考えで移住を希望する人たちとも出会うことができます。
人脈が広がることにより、一緒に農業ができるチャンスも広がり人生の選択も増えるでしょう。