面接官が見ていること
定年退職をしてから悠々自適な生活を送りたいと誰もが考えているところでしょうが、実際のところ趣味を楽しんでのんびり生活ができるという人はそれほど多くはありません。
現在65歳以上の人材が労働している人全体に占める割合は約11%となっており、企業にとっても高齢者人材なくして事業を継続していくのは難しいというのが現状です。
とはいえ、シニアとなると正社員としてバリバリ働くということはもう難しい年齢ということもあり、時間内で仕事をきっちり終わらせることができるアルバイトやパートとして勤務する人が大半でしょう。
就職活動において最も重要なのは面接なので、シニアといえどもしっかり面接対策が必要となります。
企業としても、採用するのであればできるだけ長くしっかり仕事をしてくれる人を希望しますので、短い面接時間で好印象を残せるようにしていきましょう。
シニアを面接する場合に担当者が重視するのは「きちんとコミュニケーションが取れるか」「真面目な人間であるか」「職務に必要な能力が備わっているか」ということです。
アルバイトの募集の場合、資格がなければ就業できないような特殊な職種を除き、基本的には未経験でもできる仕事を任せます。
そこで重要になってくるのが、きちんと現場の指示を聞いて、頼まれた業務を行ってくれるかどうかということです。
シニアが面接を受ける時のポイント、注意点
シニアからのアルバイト募集の場合、採用担当になるのはおそらく年下の管理職となるでしょう。
そうしたときにまずアピールすべきなのは、年上である自分がきちんと現場では指示を守ることができるということです。
極端な例ですが、例えば大会社で役職を持っていた人が再就職をするときに、採用面接で前職の実績を長々と語りだしてしまったら、その瞬間担当者から「この人は自分のやり方で勝手に動きそうな面倒な人だ」と思われてしまいます。
面接時には、これまでどういった仕事をどのくらいの長さで行ってきたかをアピールすることは大事ですが、それを成功体験として今も尊大に思っていることは話すべきではありません。
当たり前のことですが、面接というのはこれから長く働いていくにおいて、より使いやすい人を探していますので、未経験で就業する自分を持ち上げてくれるところはないのです。
自分が過去に経験してきた業務とともに、どういう事情で勤務をしようと思っているかということを明確にすることで、信頼できる人柄だと評価をしてくれるでしょう。
それと、ありがちなのがついつい自分の話が長くなってしまうということです。
面接ではできるだけ発言を短くすることを心がけ、聞かれたことにだけはっきりと応えるようにしましょう。