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定年後も有利!?建築物環境衛生管理技術者とは

建築物環境衛生管理技術者とは

定年後にも安定的に仕事をしていくことを考えているなら、何らかの特殊な技能を習得しておくことが勧められます。
特に資格を活かした業務は求人数も多く、採用待遇もかなりよいものが多いので、余裕があるうちに取得をしてそれを就職活動に活かしていくとよいでしょう。

そんな資格を活かした業務として今注目をされているのが「建築物環境衛生管理技術者」です。
建築物環境衛生管理技術者とは、簡単に言うと建築物内の衛生管理や環境整備をしていくための専門職です。
求人では「ビル監理技術者」などと呼ばれることもありますが、これは「建築物環境衛生管理技術者」という名称が長く覚えにくいために作られた通称です。

なぜシニア世代におすすめであるかというと、まず面積3,000平方メートル(学校は8,000平方メートル)以上の特定建築物で選任義務があるからです。
特定建築物というのは不特定多数の人が常時利用している建物のことで、デパートなどの商業施設や映画館などの娯楽目的の施設、その他ホテルや図書館などといったものも該当します。

実質的には大型建造物のほとんどが該当するので、都心部などではかなりの数で求人があります。

内部で行う仕事としては、空調設備・貯水槽・ボイラー室・電気施設など建物全体の設備をチェックして必要な監督を行うことです。
飲食店などの衛生面が重要になる施設では害虫の駆除なども仕事に含まれてきます。

とはいえ、電気配電盤の修理やボイラー整備などを一人で全部やらなくてはいけないという訳ではありません。
建築物環境衛生管理技術者の仕事は、建物に異常がないかをチェックして、必要に応じて業者に処理をお願いするといったことがメインになります。

内部の施設で仕事をしている人や利用者から指摘を受けたときの対応業務なども必要になりますので、建築物に対しての知識だけでなく、相談・応対といったこともしていかなければいけません。

シニア世代におすすめの理由

ビル
建築物環境衛生管理技術者は国家試験となっており、年に一回行われる筆記試験に合格をしなければいけません。
試験を受けるためには、環境衛生の管理業務に2年以上従事した実績がなければいけない事となっています。

試験そのものはそれほど難易度が高いというわけではなく、だいたい3ヶ月くらいの期間でしっかり勉強をしていれば合格することができるとされています。

定年後の仕事をしていく時には、体力的な問題もありますので、できるだけ体力よりも知識を活かしたものを選ぶことがおすすめです。
建物の管理業務は巡回などをしていく必要がありますが、高齢者で就業をしている人も多く、大きな建物になると住み込みで管理人を募集していたりします。

ビルメンテナンス業務は慣れてくるとビルマネジメント業務のための経験になりますので、シニア世代からでも十分にキャリアアップしていくことができるでしょう。
自分で不動産を所有している人が取得することも大変おすすめでき、将来的に不動産収入で老後資金を得たいと考えているなら、早めに取得をしておくと便利です。

ここ近年ではシニア向けの資格・仕事として多くの場所で紹介をされるようになってきたこともあってか受験者数が増加傾向にあります。
ですが資格自体は今後ますます需要が高くなっていくことが予測されるので、資格者が多すぎて求人倍率があがるということはそれほど心配いらないでしょう。

それまでビル管理に関する業界に勤務をしてきたわけではない人は、まず無資格からできるビル管理の仕事に就業して、そこから建築物環境衛生管理技術者を目指していくということもできます。
シニア世代からも無理なくレベルアップをしながら仕事をしていくことができる職種なので、単純作業での再就職ではなく、その先に自分の力を活かすことができるような仕事を見つけたいという人に大変おすすめです。

人気の資格ということもあって試験対策のためのテキストも充実しており、通信教材などで順番に勉強をしていくこともできるようになっています。

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